シリーズ私と電子カルテ その2  受け付の立場から


「私のカルテ」 と 「電子カルテ」
                    
医事・松山道子

 

1.「私のカルテ」
 患者さんの側から、身体状況、要望を記載していただく---ですが、活用されているのは、ほとんどが、小児科受診のお母さん方でしょうか。体温・排泄・食事とわかりやすく記入されています。しかし、前回受診のまま袋の中--と言う方が多いようです。高齢者の方には無理なこともあるでしょうし、このような試みが活用されるように、私たちが、お渡しする時に話していくことが、必要なようです。

 

2.「電子カルテ」
 初診時に、名前・住所・保険情報を登録すると、一人一人にID番号がつきます。そのID番号を、入力して受け付けは終了します。

 カルテを探し出すという、労力はいりません。カルテが見つからず慌てるということは無いです。

 診察・処置等が終了すると受け付け画面にチェックがついてきます。それを確認してカルテを開きます。検査・処方・処置(薬剤も)等、診察料に係るもの以外基本的には入力されてきますので、転記する必要はありません。しかし、医師一人の入力ですので、確認することは必要です。検査を伝票と照合する、処方箋では日数・用法、また後発品に変更後は、特に要注意です。そして、「自動算定」をクリックすると、診察料・処方箋料・指導料・判断料が入力されます。

 しかし、ここで入力される指導料は特定疾患療養指導料と慢性疾患指導料のみです。在宅自己注射や難病外来・痴呆患者の指導料等はすべてオペレーターの判断で、そのつど入力しなければなりません。また、初・再診、公費併用に関してもオペレーターの判断、つまり医療事務としての力量が要求されます。

  そして、「合計計算」をクリックして、負担割合ごとに、計算された金額が出ますので、それを入力して、領収書を作成して、プリントアウトします。

 診療内容と同様に医療費についても、患者さんに理解していただくことが、必要で すので初・再診料、指導料、検査料等について説明を行い、負担金を頂きます。