ドクターおおばの
医療相談
院長  大場 敏明

夏バテ防止のアドバイス

Q 「最近、食欲がありません。 お腹の調子もあまり良くなく、体のだるさも感じます。 これは、夏バテなのでしょうか。夏バテ防止のアドバイスを下さい。(20代・女性)」


A この猛暑! 体調管理が必要ですよね。まず、夏バテかとのご質問。若い人が、暑くなってこの症状が出てきたとなると、まず夏バテを疑うのは当然かと思われます。ただ、胃腸の調子が悪いと、同じ様な症状が出ます。暑さに関係なく具合の悪さが続くとか、夏バテ対策をとったが良くなってこない等の場合は、病医院への受診もご検討ください。

 夏バテは、高温・多湿のために全身が疲労し、諸機能が低下した状態です。又、体温調節能低下・水分不足・胃腸の働きの低下等が関与しています。そこで対策としては、@高温・多湿対策、A冷たい飲食は控える、B水分の十分な補給、Cしっかりと食べる、D良眠、の5点です。

 @としては、エアコンを上手に活用しましょう。熱中症対策同様、適温・適湿度が重要で、室温26〜27度前後、湿度50〜60%位に調節しましょう。又部屋の内外温度差が大きくならないよう、内外差が5度以下を目安としましょう。

 Aですが、暑い時ほど美味しいわけですが、注意しましょう。冷い水やジュース、アイス等は、胃腸の働きを弱め、体を冷やします。温かい飲食物も取って、胃の働きを守りましょう。

 Bは、発汗が増える夏、脱水気味になりますので重要です。暑くて喉が渇いた時は、欲しくなる冷たい飲み物は控えめにして、暑い飲み物などで、しっかりと水分を補給しましょう。

 C暑いとサッパリしたものが好まれますが、暑い時ほど栄養バランスの良い食事が必要です。栄養不足、ビタミン不足は、疲労回復など遅らせます。蛋白・穀類・野菜など多種類を豊富に取りましょう。

 D寝苦しい熱帯夜は、良眠のために、室温・湿度の管理が必要です。扇風機で寝室の上のほうの空気を動かしたり、除湿にしたりしましょう。体調が許せば、夕食後の軽いウオーキングもお勧めです。適度な汗をかいて、ぬるめのお湯に入り、湯あがりに水分を補給して、寝ると快眠できるでしょう。