ふれあい健康教室…アトピー性皮膚炎 2002年1月
< アトピー クイズ>
質問1 アトピ−性皮膚炎はアレルギー性疾患の一つですが、アレルギーとは
「変化した能力」という意味で、環境にさらされる体の場所(体の外と体内との境目)に
起きた「過敏症」のことです。人体で環境にさらされる場所は主に3つあり、
@皮膚(外気と体内の境目)A鼻や気管支などの気道(空気と体内の境目)と、次のどれか?
a:血管 b:尿管 c:腸管 d:リンパ管
質問2 アレルギー体質を持つと 出やすい症状は 原因・年齢・生活環境によって
変わります。アレルギー体質を持った子供たちが、年代に応じていろいろな
アレルギー疾患を次々と起こしてしまう場合があり、それを「アレルギーの行進」と
言います。0才児からおきて「アレルギーの行進」の始まり、注意信号と考えられるのは?
a:小児喘息 b:アレルギー性鼻炎 c:アトピー性皮膚炎 d:自家中毒
質問3 アトピー性皮膚炎の原因は,アレルゲンとして一番影響が強いといわれているのは
次のうちどれか
a 皮膚に直接接触して原因となるも(ダニ・カビ・ペットの毛やふけ・花粉など)
b 食物アレルゲン(卵・牛乳・大豆が3大アレルゲン)の二つ そして増悪因子として
c 衣類の刺激、発汗、精神的ストレス
<スキンケアー>
@入浴(皮膚の洗浄と清潔) A消毒療法
B皮膚洗浄・無添加の石鹸で洗う Cシャンプー・洗剤注意
質問4 入浴の仕方について 皮膚にやさしい入浴のしかた正しくないのはどれか?
a:熱い湯は良くない(ぬるま湯が良い)
b:長湯はよくない
c:石鹸を泡立てて、泡で体を洗うのが良い
d:軟膏を塗るのは 入浴直後が良い
質問5 痒いときの注意事項 正しくないのは?
a:冷たいタオルで冷やす
b:引っ掻かかないように、手の拘束も止むをえない
c:爪を短くしておく
d:痒い顔を石鹸で洗ってから洗髪する
質問6 軟膏の使い方 正しくないのは?
a:保湿剤は有効である
b:ステロイドホルモンは使わないほうがよい
c:ステロイドホルモンは顔には使ってはいけない
d:痒み止めは痒みには有効
** アトピ−性皮膚炎とは? (定義について)
アトピ−性皮膚炎について日本皮膚科学会で決めた診断基準がよく使われます。
「アトピ−性皮膚炎とは、増悪・緩解を繰り返す、掻痒のある湿疹を主病変とする疾患で
患者の多くはアトピ−素因をもつ」(日本皮膚科学会・診断基準)
質問7 付随した説明として 正しくないのはどれか?
a:慢性に続く期間は、乳児で2ケ月 その他は6ケ月以上
b:湿疹の特徴として、左右対称性にくる 年代によって特徴ある湿疹
c:アトピ−素因とは、IgEという検査が高くなること
**アトピ−性皮膚炎の皮膚はどうなっている?(皮膚構造について)
皮膚バリア−・異物侵入阻止機能 水分保持機能低下=ドライスキン 角質層のセラミッド
掻痒物質が出やすい ヒスタミン ロイコトルエン
保湿剤が大事だ
抗ヒスタミン剤 抗ロイコトルエン 抗アレルギ−剤
**入浴の仕方について
@熱い湯は避ける(ぬるま湯が良い) 熱いと痒みを増す。皮膚温の急激な上昇が
痒みを引き起こす。汗かくので 汗・水分 塩分が多いので それが皮膚刺激する。
A長湯は表皮の油成分を溶かしてしまう。 清潔にした方がよい
B洗い方 石鹸を泡立てて(薬用石鹸はだめ)泡で体を洗う。皮膚が剥げ落ちるので
ごしごしと洗ってはいけない。
C軟膏塗布のタイミング 入浴後すぐは避ける。汗や熱が飛んだ後に軟膏塗布する。
**痒いとき
引っ掻いてはいけない−−−皮膚のバリア−機能を壊す |