A カフェイン中毒で死亡した方の報道は、昨年12月でした。20代男性が、エナジードリンクと呼ばれるカフェイン入り飲料を日常的に飲み、カフェイン中毒となり、生命を落とされたのです。このカフェイン中毒死は、日本では初報告との事ですが、米国では10数例報告されているようです。
亡くなった男性は24時間営業のガソリンスタンドの深夜勤務で、昼夜逆転の生活だったようです。眠気覚ましのためにエナジードリンクを多用し、亡くなる1年程前から体調不良を訴え、吐いて寝込むことが数回あったようです。このカフェイン中毒症状から、死亡当日も帰宅後に吐いて寝込み、数時間後に家族が気付き、救急搬送したが手遅れでした。
男性の解剖時のカフェイン血中濃度は、今までの死亡例の2~3倍に達していたようです。カフェインの致死量は3グラム程度で、男性が飲んでいた飲料には1本当たり170mg位のカフェインが含まれおり、短時間に約20本飲むと致死量に達する危険があります。男性は死亡の1週間前から寝坊で遅刻が続いており多めに摂ったか、カフェイン剤なども併用して死亡に至った可能性もあるようです。
では一般のコーヒーはどうなのか、私も好きなので気になるところです。1杯当りのカフェイン量は約100mgで、30杯を立て続けに飲むと致死量に達する計算です。一日で3~4杯位なら全く問題になりません。
カフェイン中毒とは、カフェインの摂りすぎにより体に障害がでている状態です。諸情報によれば、1g程度(コーヒー10杯分位の一気飲み)の摂取で中毒症状が、人によって出はじめ、2gの摂取で多くの人に中毒症状が出てくるようです。初期の中毒症状は、嘔吐や動悸、震え、筋肉痛で、重篤になると不整脈や痙攣による窒息で死に至るとのことです。
摂取の限度については、以上の数値を参考になさって下さい。
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