ドクターおおばの
医療相談
院長  大場 敏明

日焼け対策は

Q 「先日、集会に参加をしました。炎天下で日焼け止めも塗らず、長時間いたため顔や腕が真っ赤になり、なかなか赤みが引きません。 痒みもあります。これかも集会に参加する機会が増えるので日焼け後対策を教えてください。(40代、男性)」


A 猛暑ですので、直射日光下では、「日焼け対策」が重要ですね。本コーナーでは、昨年6月に「熱中症対策」、7月には「炎天下での仕事対策」について回答しておりますので、御参照下さい。

 今回のご質問関連では、「日焼け予防」として、「重要なのは、直射日光に皮膚を曝さないこと」「帽子・頬かぶり・長袖・手袋など身体中に『マイ日陰』を」、「直射日光は、皮膚炎・ヤケドをおこし、紫外線で皮膚がん増加」なので、炎天下で皮膚を晒すことは"絶対的に避けるべき"で、「マイ日陰を沢山作ろう」と回答(昨年7月)しました。つまり予防こそ一番なのですが、うっかり日焼けした場合の対策の御質問ですね。

 「日焼け」とは、医学用語では「日光皮膚炎」ですが、俗にサン(太陽)バーン(火傷)とも言われております。つまり紛れもないヤケド(熱傷、通称は火傷)で、対策はヤケド治療と同じです。

 第一に、先ずなるべく早く、冷たい水や氷で冷やすことです。コンビニで売っているロックアイスのパックで氷水を作り、タオルを浸して、日焼けした部分を覆い冷やしましょう。その後も炎天下に居なければならないとすれば、冷水タオルで冷却しつづけて、直射日光から皮膚を守る「マイ日陰」ともしましょう。第二に、皮膚の水分補給も必要です。火照りがとれたら、保湿成分の入った化粧水、クリームなどで、水分の蒸発をふせぎましょう。第三に、ビタミンC、A,Eなどの補給も効果的と言われています。野菜などで、意識的に取りましょう。ビタミンCは、レモン、オレンジ、トマトなど、A(カロチン)は、かぼちゃ・人参・ほうれん草など、Eはアボガド、ナッツ、ゴマ、大豆などに多く含まれています。そして、第四に、アロマ系(アロエ汁やラベンダーなど)の塗布も炎症を抑えるようです、試しては如何でしょう。