ドクターおおばの
医療相談
院長  大場 敏明

熱中症が心配、予防法について

Q 「昨年のような猛暑が来ないかと心配です。熱中症などが心配です。予防法を教えてください。」 (千葉・M)


A 昨年は、記録的な猛暑でしたね。消防庁のまとめでは、熱中症で救急搬送されたのは、昨年6月から9月の4ケ月で5万6千人に上り、搬送直後に亡くなった方が172人だったとのことです。

 今年はどうなるのか、心配なところですが、気象庁の3ケ月予報によれば、昨年のような猛暑になる可能性は低く、平年並みとのことです。しかし今年は、原発事故を理由にした東電の計画停電の押し付けが不安材料です。

 熱中症は、高温多湿などの環境で、体が暑さに適応できない結果起こる障害の総称です。めまいや吐き気、だるさやけいれん、意識障害など様々な症状が出てきます。室内熱中症といわれるように、閉めきった暑い部屋や車中でも発症する可能性があり、高齢者や乳幼児は、要注意です。

 若い世代でも暑熱適応力の低下が目立つようで、空調が効いた涼しい場所に慣れてしまうと、気温変化へ対応する自律神経が疲弊し、若い人でも、夏バテ・体調不良から、熱中症にかかりやすくなります。また乳幼児を車中に置いたままの危険や、ベビーカーが路面からの照り返しで高温になる危険なども十分注意が必要です。

 予防法ですが、まず常日頃から健康状態に気をつけ、体調を整えておくことです。睡眠・休憩をしっかりと取って、疲労を溜めないように心がけ、食事も栄養のバランスを十分に考え、深酒などは慎みましょう。そして運動や暑い場所での仕事の前などに、汗で出ていくことが予想される以上に、水分・塩分の補給を心がけ、胃の負担にならない程度に出来るだけ多くとることです。また、運動や仕事によって、汗で失われた水分や塩分の補給はこまめに行いましょう。

 体表温度を下げることも重要で、炎天下の外出時には、日差しを遮る帽子や日傘に加え、最近登場している首を冷やす首巻や保冷剤、水での冷却など暑さ対策グッズの活用も有効です。注意して、しっかりと対策を立てれば熱中症は予防できます。