A 「新型インフルエンザ」についての質問ですね。このインフルエンザが、日本で流行し出したのは、一昨年(2009年)の5月からです。この新型は、それ以前から、強毒性として恐れられていた「トリインフルエンザ」ではなく、ブタ由来で、重症化・死亡率など、従来の季節性インフルとほぼ同等と判断されています。
今シーズンも昨年12月24日に、流行期に突入したと厚生労働省から発表がありました。そして新年になり、感染者は増加し、私のクリニックでも、大人の間で広がっています。そして新学期が始まってからは、小・中学校に流行が広がってきています。
国立感染症研究所の調査では、昨年12月以前は、季節性のA香港型が、インフルエンザ全体の6−7割を占めていましたが、12月以降は、新型が増えて、6割を占めているとのことです。一般の医療機関での検査では、新型もA型の反応に出ますので、A香港型との区別はつきません。今後はさらに新型が流行の中心となり、1月末から2月にピークを迎えると言われています。
予防法ですが、今までと特に変わりません。ワクチン接種、手洗い・うがい・せきエチケットの徹底です。
今シーズンのワクチンは、新型とA香港型、B型の3種を混合したものですが、免疫が出来るまで3―4週間かかるため、専門家は「早めに接種を」と呼びかけていました。
外出後はうがい・手洗いを励行しましょう。また免疫力を高めるために、睡眠を十分に取り、適度な運動とバランス良い食事をとりましょう。そして咳・くしゃみなどの症状がある方は必ずマスクをしましょう。クシャミや咳をする時は、口をハンカチで押さえるよう咳のエチケットに心がけましょう。
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