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A マスコミを賑すほど、大学生や高校生を中心にはしか(麻疹)が流行して、首都圏の大学が休講になったりしています。
今年、麻疹が若い人たちを中心に流行っている理由について、厚労省の説明は、とも解りにくいと思います。「かっては小児のうちに感染し、自然に免疫を獲得するのが通常だったが、ワクチン接種率が上昇して自然感染が減り・・」とか、「予防接種を受けていない人がいて・・」など、自然感染が減ったことや予防接種を受けていない人がいるなどが理由だとは、言い訳的に感じます。専門家の間では、今回の事態は起こるべくして起きたと受け止められているからです。日本では1978年から30年近く継続してきた麻疹 ワクチン−回法が、欧米では20年以上前に変更されて二回法となっており、それで麻疹が激減したのです。韓国でも7年前に二回法に切り替えた後に激減しており、今回の事態は、昨年までー回法を変更しなかった厚労省の失政によるものと言わざるをえません。
対応ですが、麻疹を防ぐにはワクチン接種しかありませんので定期予防接種の対象者とともに、未接種・未罹患の方に優先すること。又、一回接種していても免疫ができない場合や、時間がたつと免疫が弱まったりしますので、医療機関で血液検査を受け、免疫がないことを確認してからワクチン接種とすべきです。
長期的には、先進国並みに、麻疹の排除を目指して、2回接種を受けていない7歳から30歳位までの人は、公費での追加接種とすべきでしょう。接種後の副作用は発熱・発疹などで、いずれも軽く、自然消失します。
又ごく稀に脳炎が発症しますが、麻疹脳炎の発症率に比べると遙かに低く、ワクチン接種の有効性が副作用を上回っています。。
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