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A お子様のようなアレルギー疾患は、近年増加しており、体質的 なものと、生活環境やストレスなどが複雑に関係して発症すると言 われております。増加している原因は、何と言っても原因物質(ア
レルゲン)の増加が第一と思われます。まず、住環境の変化(気密性 の高い建築に暖房の普及、共稼ぎの増加などで清掃量の減少等)の 結果、室内塵・ダニが増え、又地域環境の変化として、スギが花粉
生産力の強い時期を迎え、大気汚染も関係していると思われます。
アレルギー体質は、自然治癒は比較的少なく、根治は困難な場合 が少なくありませんが、皮膚炎や鼻炎の症状コントロールは、一部 の重症例を除けばそんなに難しくはないと思われます。従って、薬
を使いながら、生活環境と生活習慣を改善させて、上手に病気とつ きあえば、日常生活に支障を来たすことは余り無いと考えられます。
アレルゲンとして1番多いのは、家の中のゴミ=ハウスダスト( 室内塵)ですが、その中身といえば、ほとんどがダニに起因する蛋 白ですので、ダニ対策(環境改善)が重要と言えます。又、生活習
慣の改善も大切で、アトピーの場合はスキンケア(皮膚の適切な清 潔と保湿)が重要で、食事アレルギーが関与していれば食事療法も 必要です。鼻炎では、花粉やペットのアレルゲン対策も必要です。
ダニ対策としては、@ 掃除には排気循環式の掃除機を用いる。A 敷物のソファ、カーペット、畳はできるだけやめる。B ベッドのマ ット、ふとん、枕にダニを通さないカバーをかける C部屋の湿度と
温度を適度に保つことなど、です。
Gさんのお感じのとうり、ダニ対策をどれだけ完璧に行なっても、 ハウスダストの完全除去は不可能です。又、それで体質を完治させる ことも難しいですので、余り神経を使い過ぎない事も必要ですね。 |